スターウォーズ・ストーリー/ローグワンを観てきました。
毎年のようにスターウォーズ新作が観られる喜びを打ち消すかのような、本編シリーズとはずいぶん雰囲気の違う作品にしあがっていました。
面白くないと言っているのではないので勘違いしないでください。
この先は、ネタバレを含むレビューとなります。観賞前で、先入観なくローグワンを楽しみたい方は、ご遠慮ください。

スターウォーズ本編シリーズのエピソード4の直前の話になります。エピソード4でR2-D2に託されたデス・スターの設計図を手に入れるまでがこの映画の内容です。
「悲しい戦争映画だ」これが観終った直後の感想です。本編ストーリでも人はたくさん死ぬし、戦争をしているのには違いないんだけど、いつものスターウォーズとは違う感想になりました。
プライベート・ライアンを思い出す
本編シリーズでは戦争はしているものの、表現は娯楽的というかエンターテイメント色が強くなっています。しかし、ローグワンにいたっては、戦争の悲しみや無慈悲なところがリアルに描かれています。タメもなく簡単に人が死にます。ここが今までのスターウォーズと大きく違います。
本編シリーズでもたくさんの人(?)が死にます。でも、最後はハッピーエンドというか、必ず誰かが助けてくれます。エピソード5は全体としては負け戦でしたが、右腕を切断されて落下したルークはファルコン号(レイア)に救出されて平穏無事終わりました。
でも、この作品では誰も助けてくれません。
全滅です。
デス・スターの設計図がレイア姫の手に渡るので、ハッピーエンドと言えなくはありません。が、犠牲が大きすぎます。
そして、ハッピーエンドと言えるのは、この先のストーリを知っているから...
エピソード7で、生まれて初めてスターウォーズを観たという知り合い女性がいます。その人は「すごく面白かった」と興奮気味に話してくれました。もし、初めて観たスターウォーズが、このローグワンであったなら、そうはならなかったと思います。
それくらい、悲しい戦争映画です。
全滅は仕方なし?
もし、ジンが生きていたら、もしくはこの戦いの生存者がいたら、超重要人物になるわけで、エピソード4以降に登場しないのは不自然になります。
だから、「全滅にせざるを得ない」。
という話を帰宅してから奥さんにしたわけですが...
調べてみたら、ありました。予告編では設計図を手に入れたあと逃走しています。
ローグワン”オリジナル”のあらすじ!!!!間違いなくラストが大幅に変更されとるやんけ。
やはり、つじつまを合わせるために全滅となったようです。
ライトセイバー戦もなし
ジェダイが失われた時代の話なので、ジェダイの騎士は登場しません。ダース・ベーダーは登場するので、わずかながらライトセイバーのシーンはありますが...
チャンバラはありません。
スターウォーズの方程式からは外れた位置にある作品ですが、サイドストーリーとしてシリーズ全体を盛り上げる存在であるのは間違いありません。
後半の盛り上がりは最高です。
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