玄人志向の「GF-GT730-LE1GHD/D5」を購入しました。 NVIDIA Geforce GT730を搭載したビデオカードです。
ローエンドな製品で、価格を考えると2018年に買うようなものではありません。
これを息子に手渡そうものなら...
『こ、こんな古い物を。父さん、酸素欠乏性にかかって』
と言われかねません。
せめてGT1030を搭載した「GF-GT1030-E2GB/LP」を買うべきだと思います。価格差が3000円ほどしかありませんし。
それでも「GF-GT730-LE1GHD/D5」を選んだ理由はというと...
- 取り付けるPCが古いので最新のビデオカードは不安
- PCゲームはほとんどやらないため3D性能は求めていない
- NVIDIA CUDEおよびNVENCを利用したい
などと割とどうでもいい理由だったりしますが、前述のGT1030は「NVENC」が利用できないのでした。
GT730のNVENCが使いものになるのか?っていう話もあるけど、何はともかく他に選択肢がないのも事実です。(NVENCは記事後半で検証します)
取り付けるPCの構成です。
CPU | Core 2 Quad Q9550 |
---|---|
MB | GA-EG45M-UD2H |
メモリ | 8GB(4+4) |
HDD | 128GB SSD(OS起動) 2TB HDD 500GB HDD |
電源 | 600W |
OS | Windows7 Pro 64bit |
調べてみたら2009年に組み立てたやつだった。もうすぐ10年だ。
玄人志向 GF-GT730-LE1GHD/D5
- GEFORCE GT730採用
- 高速GDDR5メモリ搭載
- 補助電源不要
- ロープロファイル対応
2018年3月現在、価格は6千円強です。
付属品はロープロファイルブラケット,ドライバディスク,マニュアルです。
マニュアルは英語でしたが、取り付けはPCI-Expressスロットに差し込むだけだなので読む必要は感じません。ドライバディスクはインストールが開始されれば日本語なので問題はないでしょう。
いちおうスペック書いておきます。
GPU | NVIDIA GEFORCE GT730 |
---|---|
メモリ | DDR5 1024MB 64bit |
コアクロック | 954Mhz |
メモリクロック | 5,000Mhz |
I/F | PCI-Express2.0 x8 (接続は要x16スロット) |
出力 | D-subx1 HDMIx1 DVI-Dx1 |
ロープロ対応なので小柄です。ファンが付いているので、無音というわけにはいきません。
厚みは1スロットで収まるようになっています。(ロープロでD-Subを使う場合は2スロット必要になります)
今となっては貴重?な「D-sub端子」が付いているので、これを目的に買う人もいるようです。僕はHDMI接続を使います。
ドライバーディスクを使ってインストールしました。GPU自体は古いものですが、Win10用のドライバーも収録されています。
付属ディスクでインストールされたWin7用ドライバーは、バージョン 382.53でした。
GPU-Zの結果です。
Windows7のエクスペリエンスインデックスです。
GA-EG45M-UD2Hのオンボードビデオは「Intel GMA X4500HD」で、グラフィックスが4.6、ゲーム用グラフィックスが4.7でした。
どちらも7.0まで向上しましたが、だからなに?ってレベルですね。
ゲーム
ゲームはゲーム専用機(コンシューマー機)で遊ぶので、PCゲームは数本しか持っていないのですが、一番遊んでいるもので動作確認してみます。
そのタイトルは「ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド」
いや~PCは年代物だが、ゲームだって負けてない。
ハイエンド設定、最高解像度(1280x960x32)、すべてのフィルタおよびフォグ、と最上級の設定でも遊べそうでした。(序盤しか試していないので)
関連記事 ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド ゲームでマスタータッチタイピング
NVIDIA NVENC
このビデオカードを選んだ理由の本命である「NVENC」を試してみます。
使用するソフトウェアはAviUtlでH264動画を作成します。
AviUtlで編集したFullHD動画のエンコード時間で、CPUを使ったソフトウェアエンコードとGT730を使ったハードウェアエンコードの比較を行います。
AviUtlには以下のプラグインを導入しました。
ソフトウェアエンコーダ:拡張 x264 出力(GUI) Ex
ハードウェアエンコーダ:拡張 NVEnc 出力
参考 rigayaの日記兼メモ帳 x264guiEx 1.xx/2.xx 導入
以下の動画をAviUtlで作成します。
デジカメで撮影したFull HD動画にテロップ、モザイクを入れるなどの編集をしています。
動画を無加工で変換しているわけではないので、純粋なエンコード時間の比較ではありません。
出力される動画の長さは1分55秒です。
エンコードにかかった時間
ソフトウェアエンコーダ:9分50秒
ハードウェアエンコーダ:5分17秒
およそ半分の時間でエンコードが終了しているので、ハードウェアエンコードの面目躍如といったところでしょうか。
爆速とは言えないものの効果があってよかった。
それにしても1分55秒の動画を作るのにずいぶんと時間がかかるもんですね。
まとめ
古いPCの延命としてはGT730もありかなという感じです。今回取り付けたPCは壊れない限りサブPCとして生きながらえていくことになると思うので。
でも積極的にはおすすめしません。
僕もPCが新しければ「GEFORCE GTX 1050Ti」を取り付けたいなぁと思います。H265のハードエンコもできますからね。
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