ホームシアターの音響設備強化として、サブウーファー ONKYO SL-D501(D) を購入しました。
実は15年くらい前、サブウーファーを導入したものの、うまく使いこなせずすぐに売却してしまった過去があります。
フロントスピーカーをS-A77TBに替えたを機に、5.1ch化を目指してサブウーファーの再導入に挑戦します。
ONKYO SL-D501
SL-D501は、ONKYOのD509シリーズのサブウーファーです。
大口径20cm A-OMFモノコックウーファーユニットを圧倒的にパワフルで正確なスピーカードライブ能力を誇る独自のデジタルアンプ技術「VL Digital」でドライブ。バスレフダクト部は一般的な円筒型ダクト固有の音の「こもり」を抑えるスリット型ダクトによるアドバンスドAERO ACOUSTIC DRIVE技術を採用し、量感とスピード感を兼ね備えた低音再生を実現します。
ONKYO SL-D501 | |
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型式 | アンプ内蔵 バスレフ型 |
再生周波数範囲 | FILTER :25Hz~200Hz |
DIRECT:25Hz~1.5kHz | |
高域カットフィルター | 50Hz~200Hz(可変) |
実用最大出力 | 100W(4Ω、JEITA) |
使用スピー力ー | 20cmA-OMFモノコックコーン型 |
外形寸法 | 幅285×高さ476×奥行き447mm |
質量 | 19kg |
価格 | \56,000(税別) |
外観は、「ピアノ塗装仕上げ(ピアノブラック)」と「リアルウッド突板仕上げキャビネット」の2タイプが用意されています。
他のスピーカーに合わせたり、部屋の景観に合わせることができるので良いですね。
詳しくはこちら「ONKYO D-309 Series Spec」をご参照ください。
SL-D501(D)の外観
「リアルウッド突板仕上げキャビネット」のブラウンの方を選びました。
ピアノブラックほどではないけど、つやつやして綺麗です。
メインスピーカーのS-A77TBとは色合いは違います。S-A77TBは赤っぽい茶色で、SL-D501(D)は黒っぽい茶色です。
どうせ色が違うなら思い切ってピアノブラックを選んでも良かったけど、ホコリや手垢が気になりそうだったのでブラウンです。
SL-D501の設置について
説明書をよく読んで作業に取り掛かります。
ほう、逆さ向きにして取り出すのか。
まあまあ重いので気を付けて。
プッチンプリンを取り出すように...って、違うか。
ついでに滑り止めのコルクスペーサーを貼りつけて、と。
コルクスペーサーは4枚付属しています。4隅に均等に貼りましょう。
インシュレーターを使った方がいいのかなと思いつつも、低音を響かせたいのだからコルクの方が適しているのではないかと考えて、とりあえずコルクにしました。
SL-D501(D)の外観です。
20cm A-OMFモノコックウーファーの真っ白なコーンがまぶしいです。
でも、グリルネット付けちゃいますけどね。
本体背面に接続端子があります。
接続はラインケーブル、スピーカーケーブルのどちらでもOKです。
AVアンプで使う場合は、一般的にラインケーブルでの接続になると思います。
とりあえず置いてみたけれど、どうにも収まりません...
邪魔だし視聴位置に近くなりすぎです。
仕方がないので部屋の模様替えをします。
寝室で使っていたテレビ台を貰ってきました。
若干トリッキーな置き方になってますが、背に腹は代えられません。これでいいのだ!
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが...
前回のS-A77TBのレビュー記事では、センタースピーカーはONKYOのD-307Cでしたが、この写真ではパイオニアのS-A5Cに替わっています。
ここぞとばかりに、勢い任せで替えてしまいました。
S-A77TBに組み合わせるセンタースピーカーはS-A77VTが本来なのですが、S-A77VTは奥行が大きすぎて設置が困難なためS-A5Cになりました。
S-A5Cは中古価格が安いので、とりあえず押さえておきたかったことも理由です。
S-A77VTもいつか手に入れたいなとは思っています。
閑話休題・・・
SL-D501のセットアップ
本体上部を覗きこんだところに、操作パネルが用意されています。
操作パネルと言っても、「電源スイッチ(POWWER)」「高域カットフィルター切替スイッチ(FILTER/DIRECT)」「周波数調整ツマミ(FREQUENCY)」「音量調整ツマミ(OUTPUT LEVEL)」しかありません。
AVアンプに接続するので「高域カットフィルター切替スイッチ」を【DIRECT】にしておきます。
【DIRECT】にすると、再生周波数はAVアンプで管理することになるので、周波数調整ツマミも機能しません。
音量もAVアンプの自動音場補正機能で設定されますが、ツマミを回すことで音量は変更できます。
「音量調整ツマミ」はとりあえず中央にしておきます。
MCACC(自動音場補正)
パイオニア AVアンプ VSA-AX3でMCACCを実行します。(MCACCはパイオニアのAVアンプに搭載されている、自動音場補正機能です)
測定結果の中の「Speaker Distance」を見てみます。
試聴位置とスピーカーまでの距離を測定した結果が表示されています。
「Subwoofer」は[2.7m]と表示されています。
フロントスピーカーが[2.5m]および[2.6m]になっていので、ぱっと見実際の距離に近い値になっています。
これは『ハイスピードな低音』の裏付けになるのではないでしょうか。
距離は音の伝達タイミングで測定しているので、実際の距離よりも遠い値になっているときは、「音の出だしが遅い」ということになります。
再生するソースにもよるところはありますが、MCACCで調整されたサブウーファーは音量が控えめになります。
「あれ、SL-D501から音が出ていない?」と思って近づくと、ズンズンと振動が伝わってきます。
サブウーファーを意識させない自然な感じで、スピーカーの低域を補完してくれます。
派手にウーファーを震わせたければ、「音量調整ツマミ」を右に回せば良いのですが、やりすぎは厳禁です。
SL-D501のファーストインプレッション
SL-D501に付属のラインケーブルは使用していません。
ファーストインプレッションでは付属品を使って音質評価をするつもりでいましたが、音が「ポコポコ」って感じだったのですぐに交換しました。
したがいまして、この記事でのSL-D501の評価はケーブル交換後のものになります。
使用しているのは「オーディオテクニカ AT-DV67A」です。(15年ほど前に購入したもので現在は販売していません)
今購入するならAmazonブランドの物が安くて良さそうです。
CDを再生するときは、あくまでも控えめに低域を補完します。この状態であれば音楽再生でも違和感なく使えそうです。
DVDを再生すると爆発シーンなどで存在感ある低音を出します。直接耳に聞こえないような地響きに近いものも感じさせてくれます。
SL-D501の最終的な評価は、サラウンドシステムに馴染んでいるかどうか(使いこなせるかどうかでもある)で見るべきだと思いますが、十分働いてくれそうな手ごたえを感じています。
2019年10月22日レビュー追記
最近、Amazonプライム・ビデオでちょいちょい映画を見るようになったんだけど、サブウーファーが有るのと無いのでは臨場感というか劇場感がまるで違います。
映画館で見ている気分になります。
やっぱり買ってよかった。
Amazonプライム・ビデオはサラウンド音声に対応しているので、5.1chサラウンドシステムが活かせます。
あとがき
SL-D501を選んだのは、価格が安かったからです。
値段ありきでしたが、評判を調べてみたら「いいんじゃない?」って思いました。
モデルの切替で在庫処分されている可能性もあり、買いそびれると悔しいので飛びつきました。
が、そうこうしている間に、ONKYOから重大発表がありました。
ホームAV事業を米Sound Unitedに譲渡するとのこと。
別会社に移るということで製品ラインナップを整理しているのかもしれません。
ONKYO傘下に居たパイオニアも一緒にお引越しです。
どちらも愛すべき日本のメーカーだったので、何らかの形で継続してもらえると嬉しいです。
米Sound United傘下には既にDENON、Marantzがいるので、なんだかすごい未来になってしまいました。
僕みたいに安くならないと買わない(買えない)客ばかりでは、そりゃ経営もままならなくなりますよね。
なんだか空気がしんみりしてしまったので、SL-D501の重低音で吹き飛ばそう!
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