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DENON AVR-X3800H レビュー その3「スピーカーの逆位相を改善することはできるのか?」

DENON AVR-X3800HでAudysseyセットアップを実施すると、フロント左スピーカーが逆位相になっていると警告表示されます。
それほど気にする必要は無いようですが、原因が分かるなら知りたいという想いから改善に取り組むことにしました。

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なぜ逆位相になるのか?

部屋の形が変則的なのが原因ではないかと疑っています。
というのもフロント左スピーカーのすぐ横が壁なんです。

ホームシアター フロントを斜めから見た

フロント右スピーカー横もすぐ近くにAVラックが置いてあるので、こちらも条件が良いとは言い難いのですが逆位相とはされません。

上記の写真だけでも部屋の形が変なのはすぐに分かりますからね、フロント左スピーカー近くの壁が怪しいと思うのは当然のことかと思います。

「フロント左スピーカーを壁から離したら正位相になるのかな?」と単純な思考により試してみました。

フロント左スピーカーを壁から離す

この状態でAudysseyセットアップを実施します。
すると…

こともあろうにフロント左右ともに逆位相になりました。

AVR-X3800H Audysseyセットアップでフロントスピーカーが逆位相に判定される


この結果を基に「フロント左スピーカーを壁から離したレイアウトを構築したところで改善される保証はない」という結論にいたりました。

とりあえず元のレイアウトに戻します。

スピーカーレイアウトを元に戻した


元に戻したとは言えスピーカーを移動したので再度Audysseyセットアップを実施します。
すると…

Audysseyセットアップ

えーーーどゆこと?

AVR-X3800H Audysseyセットアップでフロントスピーカーが正位相に判定された

フロント両スピーカーとも正位相になりました。
なんで?

結構、曖昧なものなんですね。
敏感なものと言った方がいいのかな。
ある意味、接続が正しければ逆位相判定されても気にしなくて良いということが裏付けされた感じです。

このままAudysseyセットアップを続けます。
せっかくの再測定なので、少しだけ丁寧に行います。

AVR-X3800HのAudysseyセットアップマイクの設置位置を計測

マイクの設置位置をメジャーで調整するようにしました。

Audyssey サブウーファー有り測定結果

Audysseyセットアップのサブウーファー有り(5.1.2ch)の測定結果です。

AVR-X3800H Audysseyセットアップでフロントスピーカーが正位相に判定された


サブウーファー有りの測定結果一覧

スピーカー距離レベルクロスオーバー周波数
フロント左2.34m-0.9dB80Hz
フロント右2.37m-8.5dB
センター2.25m-6.0dB40Hz
サブウーハー12.40m-4.5dB
サラウンド左1.50m-6.5dB60Hz
サラウンド右1.53m-5.5dB
フロントD左2.49m-5.5dB180Hz
フロントD右2.52m-5.5dB

目測で配置しただけの割りには各スピーカーの距離が割と正確でした。
これ以上を求めるならレーザーセッターが必要かな。

サブウーファーが有るのでフロントスピーカーにもクロスオーバー周波数が設定されています。
フルレンジでも良いと思うのですが測定すると80Hzになるんですね。

続いてスピーカープリセット2用にサブウーファーを停止して再度Audysseyセットアップを実施します。

Audyssey サブウーファー無し測定結果

Audysseyセットアップのサブウーファー無し(5.0.2ch)の測定結果です。


サブウーファー無しの測定結果一覧

スピーカー距離レベルクロスオーバー周波数
フロント左2.34m-0.9dBフルレンジ
フロント右2.37m-8.5dB
センター2.22m-6.0dB40Hz
サラウンド左1.50m-6.5dB60Hz
サラウンド右1.56m-5.5dB
フロントD左2.46m-5.5dB180Hz
フロントD右2.49m-5.5dB

Audyssey Dynamic EQはオフにしました。
オンにすると小音量時に低域や明瞭さ、サラウンドの音質を維持することができるそうです。
音楽再生用のスピーカープリセットなのでオフにしましたが、後で変更できるのでこの段階ではどちらでも良いでしょう。
サウンドモードを「Pure Direct」にした場合には効果は無いでしょうしどちらでも良いですね。

サブウーファーが無いのでフロントスピーカーはフルレンジ設定になります。
その他のスピーカーにはクロスオーバーが設定されているので、低域はフロントスピーカーに振られることになるかと思います。

試聴

マルチチャンネル音源の試聴をするために「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」のBDを再生してみました。
スピーカープリセットはサブウーファー有りを使用します。

なんかおかしい…
登場人物の声が聞き取れません。
聞き取れるレベルまで音量を上げると家中に重低音が響いてしまいます。

センタースピーカーの音量がとても小さいのです。

ACTIVE SPEAKERSの表示ではセンタースピーカーにちゃんと色が付いているの動いてはいるようです。
センタースピーカーに耳を近づけると確かに音は出ています。


サウンドモードに問題があるのかな?
と各種変更してみましたが改善はされませんでした。


再生したBDとの相性が悪いのかもしれなので「機動警察パトレイバー the Movie」のBDに交換してみましたが結果は同じでした。

Audysseyセットアップで設定した内容は以下の通りです。

・Audyssey MultEQ XT32:オン
Audyssey Dynamic EQ:オン
・Audyssey Dynamic Volume:オフ

気になるのは「Audyssey Dynamic EQ」です。

Audyssey Dynamic EQは

人間の聴覚や部屋の音響特性を考慮し、音量レベルを下げた際
に発生する音質の低下を防ぎます。

というものです。

ということで「Audyssey Dynamic EQ」をオフにします。
だいぶ改善されました。

もう少し調整が必要かなと思いますが、まずはアンプの故障では無さそうということで安心しました。

せりふやボーカルの聴こえやすさを調節する「ダイアログエンハンサー」は、この試聴の時点ではオフにしています。

ネットを検索してみるとAudyssey Dynamic EQをオンにするとセリフが聞こえずらいという意見は少なからずあるようです。

おおよそのセットアップは完了しました。

まとめ

最初はスピーカーの逆位相が改善できるかというテーマで取り組みましたが…

フタを開けてみれば『スピーカーケーブルが正しく接続されているならば、音場補正で逆位相の判定がされたとしても気にしなくて良い』という如何ともし難い結末となりました。

一応、すべてのスピーカーが正位相になったので喜ばしいことではありますが、本当にそれが正しいのかどうかも分からなくなっています。

音場補正そのものには大きな効果が見込まれるので積極的に利用しようと思います。
なんにせよ、あまり神経質にならずに取り組みましょう。

続く…

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