太陽光パネルの取り付け工事の様子をまとめてみました。24枚のパネルの取り付けと、8寸勾配の急斜面のため屋内工事を含め3日間かかりました。取付からもうすぐ5年になりますが、何の問題もなく稼働しています。
工事日程
施工業者と2012年6月23日に契約しました。
系統連系完了までの工事の流れになります。
6月23日 | 契約 |
6月24日 | 「補助金申込書」を業者担当さんに渡す→速達で発送 |
7月10日 | エコキュート設置 パワーコンディショナー取り付け 売電メーター取り付け |
7月11日 | 「補助金申込受理決定通知書」が家に届く (これが届かないと太陽光パネルの施工ができません) |
7月12日 | 足場組み立て |
7月13日 | 『太陽光パネル工事1日目』 支持瓦・架台の取り付け |
7月14日 | 『太陽光パネル工事2日目』 パネル取り付け 接続箱取り付け及び配線 午後2時終了『系統連系』(売電開始) |
7月15日 | 足場解体・撤去 |
太陽光パネル設置工事
工事の概要
屋根形状:切妻(片面に設置)
屋根傾斜:8寸勾配
太陽光パネル:パナソニック HIT233 24枚(5.59kW)
取り付け方法:支持瓦工法
支持瓦工法について
支持瓦というのは、太陽光パネルの架台を固定するための台座が付いている瓦です。屋根の瓦の一部を取り外して、支持瓦と交換します。瓦と入れ替えるので、形は瓦と同じですが金属でできているので銀色です。
支持瓦工法の他には「アンカー工法」「差込金具工法」があります。アンカー工法では瓦にアンカーを通すための穴を開けます。差込金具工法では瓦の下側(裏面)を少し削り金具の通り道を作ります。
支持瓦工法は瓦自体への加工がないため、工事の品質が安定することと、雨漏りのリスクが小さいと言われています。
とはいえ、支持瓦のベースとなる補強木板を屋根にビス止めするため、屋根を覆う防水シートに穴を開けることになります。そのため、正しい施工をすれば他の方法でも雨漏りリスクは変わらないという見方もあります。
見積もりを数社から取りましたが、1社のみが差込金具工法で他はすべて支持瓦工法でした。アンカー工法を提案してきた業者はありませんでした。
差込金具工法を提案してきた業者は「うちは技術があるから大丈夫」と技術力の高さを売りにしていました。施工業者にとっても、瓦を加工せずとも済む支持瓦工法はリスクが少ないのかも知れません。
太陽光パネル工事1日目
工事前の屋根東面です。
瓦を抜き取ります。
支持瓦を直接屋根に取り付けるのではなく、先に補強木板を取り付けます。補強木板はコーキングしてから垂木にビス止めします。
補強木板の上に支持瓦を載せてビス止めします。この銀色のものが支持瓦です。
外してあった瓦を戻します。これで1ヶ所完了です。
一段目の取り付けが終わり、二段目の作業に入ります。最終的には三段で、計36枚の支持瓦が取り付けられます。
続いて、架台の取り付けです。
架台の取り付けが終わったら、配線とアースの設置です。雨が降り出しました。急勾配の瓦屋根なので、とても滑りやすくて危険です。工事を担当してくれた方も怖かったと言ってました。足場は絶対に必要ですね。
雨が降ったこともありますが、日没となったためパネルの取付は翌日に持ち越しとなりました。
外された瓦です。1枚落下により割れました。もう使うことはないと思いますが、物置に片づけておきます。
太陽光パネル工事2日目
パネルをどんどん屋根へ運びます。運搬用のリフト「パネルボーイ」が活躍しています。狭いうえいに急斜面という過酷な現場です。しかも曇っているとはいえ7月なので暑いです。
屋根では取り付け作業が進められます。およそ31.0度の斜面での作業になるので大変そうです。僕は立つことすらできないでしょう。
雪の滑り止めを移設してくれるなど、丁寧な仕事ぶりでした。写真でしか見てませんけど。
計24枚の設置が完了しました。
その他の工事
接続箱4回路
太陽光パネルからの配線をまとめます。パネル6枚で1回路です。
パワーコンディショナー
太陽光パネルで発電された直流電流を交流に変換します。
ワイヤレスエネルギーモニタ用検出ユニット
一番大きな黄色く変色したものは従来からある配電盤で、その隣がエコキュート用のブレーカーです。一番左はワイヤレスエネルギーモニタ用検出ユニットです。
売電メーター
売電用のメーターが追加されました。左は買電用、右が売電用です。買電用も、Eライフプラン(3時間帯別電灯)に対応するためにデジタルタイプに交換されています。
ワイヤレスエネルギーモニタ VBPM350C
ワイヤレスなのでコンセントを挿すだけです。
系統連系
系統連係は太陽光発電システムを電力会社の電気供給設備に接続することです。太陽光パネルで発電しても系統連係出来ていなければ電気を売ることはできません。
系統連係までが終わって初めて発電所として機能します。
事前にネットで調べた情報では「発電システムの設置工事を行い、受給契約者、電力会社、施工業者の立ち合いのもとで系統連系を行う」とありました。一般的には、日を改めて行われるようです。
今回契約した施工業者は系統連係も対応できる業者だったので、工事終了後すぐに売電が開始されました。これは嬉しい誤算でした。
まとめ
契約から系統連系まで、ほぼ最短ではないかと思います。
当時小5の娘が、夏休みの自由研究のテーマを「太陽光発電」にしたため、夏休みに間に合うようにと一生懸命やってくださいました。
家を建てるときは太陽光発電を導入するなんて考えもしませんでした。分かっていたら発電適した屋根形状にしたおいたのですが。ただ東西方向とはいえ、屋根面積が広かったのは良かったことです。両面に載せれば10kW越えも可能です。
欲を言えば南向きですね。発電効率では南向きには勝てません。
コメント