DMC-FZ1000の購入動機にはやはり子供の運動会も含まれます。子供の通う小学校は5月に運動会が開催されるのですが、全国的にはそろそろ開催される学校も多いのではないでしょうか。高倍率ズームとは言えないものの、運動会を撮るには十分なスペックを誇るFZ1000。結果はいかに?
運動会の撮影に必要な機能は?
まずは運動会を写真撮影するにあたって必要なカメラの条件を書き出してみます。
運動会を撮るにはやっぱりズームが必要
FZ1000は35mm換算で400mmの望遠性能ですが、グランドの条件によってはちょっと足りないかも知れません。うちの子の小学校の徒競争は、低学年が直線コースで高学年になるとトラックを利用した曲線を含むコースになります。スピードはもちろん高学年の方が早いのですが、こと撮影においては低学年の直線コースの方が厳しいです。コースの設計上、観覧席から遠くなってしまうのです。しかも我が子をカメラに収めようとしているのは僕だけじゃありません。当然ベストポジションで撮影できる可能性は低くなります。でも高倍率のズームがあれば、徒競争だけにかぎらず人とは違った角度からシャッターチャンスをうかがうことができます。
走る子供を撮るにはAFスピード、そしてファインダー
ここでいうAFスピードとはシャッターボタンを半押ししてから、被写体(子供)にピントが合うまでの時間です。子供の走るスピードに着いていかなければならないのである程度の速さは必要です。一般的には一眼レフを使った方が断然有利かと思います。そんな中でもFZ1000は比較的AFスピードが速くピントの精度も問題ないと思います。
そしてファインダーがあると良いです。液晶モニタを見ながら子供を追いかけるのはなかなか難しいです。FZ1000には見やすいEVFが付いているので、これは○です。
シャッターチャンスを逃さない連射
連射はできたほうが良いとは思います。さらにAF追従連射ができれば文句はありません。AF追従連射というのは、連射撮影中も動く子供にピントを合わせ続けてくれる機能です。連射の中には最初の1枚目だけをピント調整して、その先はピントを変えずに連射していくものもあります。1枚1枚撮影するたびにピントを合わせ直すので連射速度としては遅くなりますが、ピンボケでは意味がないので連射するなら重要な機能です。FZ1000はAF追従連射だと秒間約7枚の撮影ができます。(撮影条件により枚数が減ることがあります)速度的には結構撮れる方だと思います。それでもさらに良くは出ますが。
運動会撮影のコツ
一番重要なのはシャッタースピード。動く子供を撮るときはシャッタースピードを速くしておかないとぶれてしまいます。もちろん流し撮りなどのテクニックを活かすなら話は変わってきますが、基本的にはシャッタースピードは速いほど安心して撮れます。僕は徒競争だと1/800秒程度を利用します。長縄跳びは1/1600秒を使いました。どちらもカメラのモードをシャッター優先に切り替えての撮影です。シャッタースピードは撮影場所の明るさ次第ということもありますが、天気の良いグランドならまず問題にはならないでしょう。ただ、屋内競技場などを利用する場合は画質との兼ね合いで調整する必要があります。
いざ、FZ1000とともに運動会へ
ここに載せている画像は基本的にはJPEG撮って出しですが顔が写っているものはモザイクをかけています。
今回はレビューなので縮小せずに画像をアップしています。
クリックすると拡大表示されるので、その画像を名前を付けて保存していただくと原寸大でご覧いただけます。
これはシャッター優先、AF追従連射で撮ったものです。
Panasonic DMC-FZ1000 87.58mm(240mm) 1/800 F5.6 ISO125
次の写真は1枚目の写真の続きです。スタートからゴールまで連射で90枚ほど撮り続けています。連射中AFが外れた写真もありましたが、ほぼ追従出来ていました。こちらはモザイク処理してないので原本がダウンロードできます。
Panasonic DMC-FZ1000 87.58mm(240mm) 1/800 F5.6 ISO125
次もシャッター優先で連射した内の1枚です。
ジャンプは動きが速いのでシャッタースピードを1/1600秒にしています。
Panasonic DMC-FZ1000 146mm(439mm) 1/1600 F4 ISO200
Panasonic DMC-FZ1000 146mm(475mm) 1/1600 F4 ISO250
Panasonic DMC-FZ1000 146mm(639mm) 1/1600 F4 ISO160
運動会の場合、シャッター優先、AF追従連射が基本になるかと思います。というか今回載せたものはすべてそんな感じです。途中からシャッタースピードは1/1600秒ばかりになってしまってましが、天気が良かったので問題はありませんでした。
また、写真の下にEXIFを記載しておきましたが、レンズの情報を「146mm(639mm)」のように表記しています。146mmが光学ズームの焦点距離で、()内の数値は35mm換算値です。FZ1000の光学ズームは35mm換算で400mmですので、先の(639mm)などの400mmを超えているのもはiAズームを用いた撮影になります。
以上が、DMC-FZ1000で撮影した運動会の様子でした。
DMC-FZ200で運動会を撮影
ここからは、昨年撮ったDMC-FZ200の写真です。モザイク処理なしのものも掲載したかったのですが、手頃な物がありませんでした。
残念ながら撮って出しではなくPaint.NETでモザイク加工したものとなります。したがって原寸の画像も用意はしていますが、画質に関しては参考までにしてください。
Panasonic DMC-FZ200 108mm(600mm) 1/1600 F4 ISO160
AF追従連射で撮影したものです。
FZ200でもほぼ追従できていました。
Panasonic DMC-FZ200 43.3mm(240mm) 1/800 F5 ISO100
運動会は屋外なのでFZ200も悪くないと思います。アスペクト比が違うものの、ブログサイズだとFZ1000と200の区別がつかないのではないかと。AFの追従性も問題ありません。それでも撮ってて楽しいのはFZ1000です。ファインダーの見やすさと、動作の機敏さだけでもずいぶんとカメラの印象が変わってくるものです。
FZ200には後継機にFZ300があります。FZ200の弱点だったファインダが改良されています。
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