決め手は「ワンタッチ録音!」オリンパスのICレコーダー『Voice-Trek VP-10』を購入しました。手書きもいいけど音声メモもね。
「思いついたことをメモしたいなぁ」
通勤など、一人で車に乗っているときって、いろいろ考えが浮かびます。ブログのネタになりそうなことも。「いいアイデアが浮かんだ」ってときもあるんだけど、さすがに全部覚えておくには無理があるのでメモを取りたいところです。
紙と鉛筆が使える状況なら、どうにでもなるんだけど運転中じゃあねぇ。スマホにボイスメモっていう手もあるけど、運転中にスマホを触るのは問題があるし。
ということで、運転中に思いついたことをメモに残す方法を考えた結果、ICレコーダー(ボイスレコーダー)にたどり着きました。
ICレコーダーの機能を調べてみる
運転中の状況を考えると、次のような機能が必要と考えられます。
- 常に録音状態にしておいて、音声部分だけを自動的に録音してくれる機能
- スイッチポンで録音を即開始してくれる機能
どちらかの機能が付いていれば、音声が入っていない部分を延々と聞き続けるということをしなくてもすむと思います。
まずは、音声部分のみを録音してくれる機能を調べてみます。ICレコーダーのメーカーはソニー、パナソニック、オリンパスに絞り込んでいます。
音に反応して録音開始
音を感じて自動的に録音が可能な「VOR(Voice Operated Recording)録音」
音を感じて自動的に録音。わずらわしいポーズ/ストップ操作が省けるので、会議やインタビューに便利です。
周りの音声に反応して自動で録音する VOS「音声起動録音」
周囲の音声を感知して自動的に録音を開始するVOS「音声起動録音」を搭載。周囲の音声が途切れると自動で録音を一時停止します。周囲の音声を感知するレベルは1~5段階で調整できます。
無音声部分をカットして録音する「音声起動録音(VCVA)」
VCVAとは、設定した音声起動レベルよりも大きな音声を感知すると自動的に録音が始まり、音声が小さくなると自動的に録音を一時停止する機能です。会議中の長い沈黙などを自動的にカットして録音することによりメモリーを節約できます。
音量レベルが一定以上になったときに録音開始するというものが一般的でしょうか。各メーカーとも付いています。雑音でも大きな音だと録音されてしまうという欠点はありますが、無音部分が省けるだけでも十分でしょう。
ワンランク上の機能がオリンパスにありました
「声だけ再生機能」で議事録作成もラクラク
「声だけ再生機能」を使うと、非音声部分は飛ばして、音声が録音されている部分のみを再生できるので、会議録音からの文字起こしを効率的に行えます。
これは録音時ではなく再生時に使うもので、音声だけを抽出して再生してくれるという優れた機能です。例えば、クラクションや電話の着信音などが録音されていたとしても、飛ばして音声のみ再生してくれるそうです。録音を常時おこなっておいて、再生時にスキップするということなので、安全性も高く理想的な機能ですね。
簡単に録音開始
つぎに、簡単に録音が開始できる機能を調べます。電源の状態に関係なく、スイッチひとつで録音を開始してくれるのが理想です。
録音機会を逃さない「ワンプッシュ録音」
電源がオフの状態でも録音ボタンを押せばすぐに録音をスタート
それっぽいものが見つかりません。
ポケットの中からも簡単操作「ワンタッチ録音」
電源が入っていなくてもRECスイッチをONにすれば即録音開始。
ここまでで、オリンパスがちょっと抜きんでてるかな、という印象。
ソニーは欲しい機能が付いているものは価格が高く、パナソニックは機能が足りなさそうということでオリンパスから選ぶことにしました。
VP-10 VS DM-720
オリンパスの中でも「VP-10」と「DM-720」で悩みました。
VCVA | ワンタッチ録音 | 声だけ再生 | 特徴 | 相場価格 | |
VP-10 | ● | ● | スティック型 | 7,000円 | |
DM-720 | ● | ● | 高音質高性能 | 10,000円 |
価格差は3,000円程度で、一長一短なんですよね(^_^;)
声だけ再生に、かなり惹かれましたが、ワンタッチ録音はどうしても外せずVP-10にしました。スティック型なので、胸ポケットで使いやすいというのもポイントです。
前置きがずいぶん長くなりましたが、お待たせしましたVP-10のレビューです。
Voice-Trek VP-10
白と黒の2色ありますが、無難に黒を選択。
付属品は、「USB延長ケーブル」「単4形ニッケル水素充電池」といたってシンプル。単4電池1本で20時間以上録音できるようです。
ちょっと太めのペンといった風貌。黒だからよけにペンに見えますね。
「ワンタッチ録音」のRECスイッチです。電源が入っていなくてもONにすることで録音が開始されます。スライドスイッチになっているので、操作ミスもなさそうです。押しボタン式だと、ON,OFFの区別がつきにくいので、この方式のスイッチは好感が持てます。
RECスイッチとは逆の先端には、USB端子が付いています。直接PCに接続して音声ファイルを取り出すことができます。また、USB接続することで充電ができるため、単4電池を取り出す必要はありません。
USB延長ケーブルが付属しているのは、この端子を有効活用するためですね。
全体的なコンポーネントしては良くまとまっていると思います。本体もプラスチック感はあるけど、それほど安っぽくはないです。
実際に車で使ってみると
「ワンタッチ録音」スイッチの効果は絶大です。あっと思ったときに、カチッとスイッチを入れる。いつでも録音開始できます。
VCVAを車の雑音で反応しない程度に設定しておいて、少し大きめの声でしゃべるのがコツでしょうか。ただし、音楽をかけた状態で録音をするのは、さすがに厳しいのでオーディオは消しておく必要があります。
「オーディオを消して、RECスイッチをオンにして、胸ポケットに入れて録音」という感じです。
録音時の機能
録音時の機能としては、ポケットの中でのガサゴソ音を低減する「擦れ音フィルター」、余計な音は拾わない「ローカットフィルター」があります。ローカットフィルターは空調やプロジェクターのファンの音などをカットしてくれます。
また、録音環境に合わせて「ポケット」、「会議」、「商談」、「メモ」の4つのモードから選べます。
再生時の機能
ボイスバランサー
同時に録音された音声のうち、小さな音は大きく、大きな音は一定レベル以上にならないよう、全て聴きやすい音量で再生してくれます。
ノイズキャンセル
音声データに記録されてしまった背景雑音を取り除いてくれます。
気をつけること
通常はVCVAを利用して録音し、ボイスバランサーをオンにして再生するのが良さそうです。また、状況次第でノイズフィルターを使います。
VCVAを使うときは、「音量が足りない場合は録音されない」ということを理解して使うべきです。録音開始レベルは調整できるけど、雑音が多い環境では最適な設定を見つけるのが難しいです。
雑音が多いからといって、録音開始レベルを高くしすぎると、何も録音されないということがありえます。録音されないリスクを考えるとVCACは使わない方が良いともいえます。リスクと利便性を追求すると「声だけ再生」に行きつくのかも知れません。
詐欺師って呼んでくれる?
ニンジン型ではありませんが、子供に見つかったら一度は、やる羽目になるでしょう。
OLYMPUS ICレコーダー VoiceTrek 4GB ペン型 VP-10 BLK
VoiceTrek VP-15発売
VP-10の後継モデル「VoiceTrek VP-15」が発売されました。見た目はVP-10と変わっていませんが、外部マイクが使えるようになっています。
OLYMPUS ICレコーダー VoiceTrek VP-15 ブラック VP-15 BLK
外部マイクが使えるということは、「卓上ズームマイクロホン」などが使えるようになったということです。講演会など、内蔵マイクではちょっと心もとないなというときに強い味方ができました。
価格差もないので、今からVP-10を選ぶ理由はありません。
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