Panasonic LUMIX DMC-TX1を買ったので、いつものようにファーストレビューと行ってみましょう。
DMC-TX1はPanasonicお得意の高倍率ズームレンズ搭載コンパクトデジタルカメラです。Panasonicの高倍率ズーム機にはTZシリーズがありますが、これはTXの型番を与えられています。
TX1とこれまでのTZシリーズと違うところは、やはりセンサーの大きさでしょう。高倍率ズーム機にまで1型センサーを詰め込んできました。
おそるべしPanasonic。
ただし、ズーム倍率は10倍とおとなしめです。
軽くTX1のスペックなんぞを。
Lumix DMC-TX1 | |
---|---|
画素数 | 2010万画素 |
センサー | 1.0型 総高感度MOSセンサー |
レンズ | 光学10倍ズーム(25 – 250mm/F2.8 – 5.9) |
サイズ | 約110.5 x 64.5 x 44.3mm |
重さ | 約310g(バッテリー,SDカード含む) |
では、レビューといきましょう。
開封
箱小さいです。
梱包もシンプルです。
箱はカメラを取り出したら不要なので、梱包材と考えればこれで充分です。ただね、高級コンデジだし、価格を考えると「もうちょっと何とか」と思わなくもないですねぇ。
DMC-TX1の付属品
- DMC-TX1本体
- バッテリーパック(DMW-BLG10)
- ACアダプター
- ハンドストラップ
- USB接続ケーブル
- ストラップアダプター
- 4K PHOTOかんたんガイド
- 取扱説明書
付属バッテリーはDMW-BLG10です。DMC-GX7MK2と同じなのはありがたいです。
画像管理用ソフトウェア「PHOTOfunSTUDIO」のインストールディスクは付属していないので、PanasonicのWebサイトからダウンロードする必要があります。
製品に付属の説明書は「取扱説明書」と「4K PHOTOかんたんガイド」なります。それ以外にも、PDF版のみになりますが「活用ガイド」も用意されています。「活用ガイド」は「取扱説明書」よりも、詳しく丁寧な内容になっているのでぜひご活用ください。
DMC-TX1の外観
サイズは約110.5 x 64.5 x 44.3mmと、コンパクトデジタルカメラというには、ちょっと大柄なボディではあります。
真っ黒ボディのカメラ然としたたたずまいです。フィルム時代のカメラのようですね。高級コンパクトに属するカメラなので、これで正解でしょう。
質感も良いです。
持ちあげるとズシッときます。大型レンズを搭載しているので、重いのは仕方がないにしても、この重さがまた心地よいのです。ボディの大きさと相まって、左手をレンズに添えて両手で持って構えるのが似合います。
レンズの周りはコントロールリングになっていて、ステップズームや絞り調整などに割り当てることができます。
コントロールリングと合わせて、EVF,後ダイヤル,そして十分な数のボタンと、高級コンパクトらしい機能性も備えています。
上面にはモードダイヤル、シャッターボタン、ズームレバー、後ダイヤル、動画ボタン、電源スイッチを備えています。電源スイッチはレバー式で、これも高級感に一役買っています。
0.2型 約116万ドットのEVFを内蔵しています。ちょっと小さいかなと思いますが、十分な視認性が確保されています。望遠レンズですし、やっぱりあった方が良いですね。
AF/AE LOCKボタンは設定を変更することで、「親指AF」として使うこともできます。
4K撮影、フォーカスセレクトも、すぐに切り替えられるように専用のボタンが用意されています。これらのボタンには違う機能を割り当てることもできるので、「4Kは必要ないよ」という人にも無駄にはなりません。
レンズはLEICA DC VARIO-ELMARIT。35mm判換算で25~250mm相当の光学10倍ズームです。
W端ではF値が2.8とズームレンズにしては明るい方です。T端側のF5.9も決して暗くはないでしょう。
最大望遠(T端)にすると、結構な勢いでレンズが繰り出します。やっぱり両手持ちが似合いそうです。
ポップアップ式のフラッシュを内蔵しています。
バッテリーおよびSDカードスロットは本体底面にあります。スロットのすぐ横に三脚ネジ穴があるので、三脚に取り付けたままでのバッテリー交換はできません。
右側面にHDMIとUSBの端子が付いています。
USBケーブルを挿しています。USB充電は手軽ではあるものの、TX1の端子カバーが硬くケーブルの付け外しがしにくいのが難点です。
撮影サンプル
DMC-TX1の基本アスペクト比は3:2です。
Panasonicのデジカメはミラーレス一眼ですら基本アスペクト比は4:3なのに、なぜか1型センサー機に限って3:2になっているんですよね。
そういえば、DMC-FZ1000も基本アスペクト比が3:2で、FZ1000にはソニーセンサー(RX100M3と同じ)が搭載されていると噂なっていましたが真相はいかに?
アクセサリー
液晶保護フィルム
DMC-TX1用の液晶保護フィルムはTZ90,FZ85,TZ85と共通です。
普段なら一番安いものを買うところですが、TX1は長く使うだろうということで奮発しました。HAKUBAの「EX-GUARD」です。
売り文句としては、「ガラスのような透明度」「傷が付きにくいエクストラハードコート」「指紋が付きにくく、水をはじくフッ素コート」といったところでしょうか。
確かに指紋が付きにくい感じはします。透明度も高く保護フィルム特有の青っぽい反射はほとんどありません。うたい文句通りガラスに近い感じがします。
ただ価格を考えると、いつも購入しているHAKUBAのスタンダードタイプでもよかったかなと思ったりもします。
SDメモリーカード
4K動画の撮影には「UHS Speed Class 3」のSDメモリーカードが必要とマニュアルに書かれています。
ここしばらく、SDメモリーカードはトランセンド製ばかりを使っていますが、問題を感じたことがありません。ですのでTX1でもトランセンド製を使います。
4K 30Pで15分の連続撮影ができたので、書き込み性能は十分だと思われます。※4K動画の撮影は連続記録時間が15分を超えると自動的に停止します。
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64GBのメモリーカードの場合、最高画質の静止画(2000万画素のJPEG)ならおよそ5810枚、4K 30P動画だと1時間20分の撮影ができるとマニュアルに記載されていました。
64GBで困ることはなさそうですね。
TX1のファーストインプレッション
やっぱり大きくて重いです。でもカメラーケースをうまく選べば、なんとか持ち歩けそうです。
ウエストポーチに入れておけば、片手でカメラの取り出しから撮影までなんとかこなせます。子供連れのレジャーカメラとしては、片手で撮影できることは最低条件なんです。
全自動のiA(インテリジェントオート)モードにしておけば、なにも考えなくてもカメラがそこそこの写真を撮ってくれます。でもちょっとモードを切り替えてみてこだわってみたり、ファインダーを覗いてみたりしても楽しいです。
適度なボケのおかげで写真に立体感も生まれます。レジャーだけでなく作品を撮るカメラとしても活躍しそうです。
その一方、静止画の画質はもうひとつかなと感じます。もう少し解像感が高いと良いのですが、10倍ズームなのでレンズに無理があるのかもしれませんね。
動画の画質はかなり良いです。ただ4K動画はファイルサイズが大きくなりすぎるので、使いどころが難しいです。4Kが必要な場面ってどんなだろう?
DMC-TX1はぎりぎり日常的に持ち歩ける大きさで、だいたいなんでも撮れるカメラとして選ぶ価値は十分あります。
DC-TX2について
この記事を書いている時点で、すでにTX1の後継機であるDC-TX2が発売されています。TX2はズーム倍率が15倍と、さらに何でも撮れるカメラとして進化しています。
W端でTX1のF2.8に対してTX2はF3.3と若干レンズが暗くなったものの、最大望遠が360mmなのは魅力です。
運動会の撮影をしているとTX1の250mmでは、望遠が足りないと感じることがでてくると思われます。同じく最大望遠が250mmのソニー DSC-HX5Vで運動会の撮影をしたことがありますが、もっとズームしたいなぁと感じたことが何度もあったことを覚えています。
TX2は発売したばかりで価格が高いですが、もう少しこなれてこれば候補に入れてみるのもよいでしょう。
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