パイオニア S-A3-LRをサラウンドスピーカーとして設置するために、壁掛けスピーカースタンドを作りました。
S-A3-LRは1本あたり6.4kgと、そこそこの重量があるので強度と安全性を考えて作らなければなりません。
大きさは幅175x高さ388x奥行243mmと、そこそこ大きいので設置場所にちゃんと収まるかも考える必要があります。
実際、スピーカースタンドを作ってみると大きさよりも重量の方が厄介だと思います。
自作壁掛けスピーカースタンド
完成、設置状態はこちらです。
スタンドの形状は2枚の板を組み合わせただけの単純なものです。
単純な構造ではありますが、この形状であることには大きな意味があります。
荷重が真下に掛かるようにしなければならないからです。
基本的な考え方は、無印良品の「壁に付けられる家具」と同じです。
スピーカースタンドの材料
以下はスピーカースタンド1台分の材料になります。
木版です。
地元のホームセンターで買ってきました。
大きさは600mm x 200mmで厚みは13mmです。
税別で348円と、MDF材よりも安くて丈夫そうだっだので、桐集成材を選びました。
棚受け金具です。
ダイソーの商品で「スチール製棚受けA型 15-20cm 2個入り ネジ別売り」という名前です。
耐荷重は2本取り付け時に、約14kgとなっています。
2個入りで、強度も十分です。
T字金具です。
10年以上前に購入したものなので、どこで買ったか忘れました。
壁掛け金具として使います。
スピーカースタンドの組立
まず、木版を切ります。
小さい方がスピーカーを載せる棚板で、大きい方が背板になります。
背板はもう少し短くなっても機能的には問題ありません。
スピーカーの大きさに合わせて棚板の大きさを決めたため、残った分が背板になりました。
また、棚板は角を丸めています。ノコギリで角を落として、紙やすりで削りました。
板の準備ができたら、あとはネジで留めるだけです。
棚板が平行になるように、棚受け金具の位置を調整しながらネジを打ち込みます。
棚受け金具1個当たり6本のネジが打ってあります。
ネジは太さ3.5mm、長さ12mmの皿タッピングです。(これも地元ホームセンターで購入しました)
次に、T字金具を背板の上部にネジ留めします。
これは壁に掛ける際のフックの役割をします。
これですべての作業が終わったわけではないですが、壁に取り付けます。
壁は一般的な石膏ボードです。
壁への取り付けには「ハイパーフック かけまくり」を使います。
壁に穴は開きますが、穴の大きさの割には耐荷重が大きいので大変便利です。
かけまくり2個で7kgまで大丈夫なのですが、念のため4個で留めています。
スピーカーとスタンドの固定
スピーカー落下防止のため、スピーカースタンドに固定する方法を考えます。
幸いなことに、S-A3-LRには底面に固定用のネジ穴が用意されていました。
このネジ穴に合わせて、スピーカースタンドの棚板に穴を開ければ良いことになります。
ネジ穴の位置を計測して、棚板に穴を開けなければなりません。
簡単な方法が無いかなと考えて、ネジ穴の位置をA4用紙に写し取ることにしました。
赤矢印の位置で、スピーカーの角と用紙の角を合わせています。
エンピツをシャカシャカして、ネジ穴の位置を用紙に写し取ります。
スピーカースタンドにスピーカー固定用のネジ穴を開けます。
ネジ穴を写し取った用紙をスピーカースタンドに貼り付けて、ネジの位置にドリルで穴を開けます。
スピーカーを設置した際、少し斜めになるようにずらして固定します。
用紙が裏向きなのでエンピツの印が見えにくいですが、位置を合わせて穴を開けます。
6mmのドリルで穴を開けました。
ネジ留めします。
ネジが長すぎたので、ナットを挟んで調整しています。
S-A3-LRのネジ穴の大きさは、説明書に直径5mmと書いてあったのでM5の「なべ小ネジ」を買いました。
長さは棚板の厚みを考慮して選択してください。
僕は長さ選択に失敗しました。
13mmの棚板との組み合わせなら、25mmのネジで良かったと思われます。
まとめ
この記事の冒頭の写真は左リアスピーカーのものでしたが、次の写真は右リアのものです。
こちらは部屋の角に設置しなければならないので、棚板の角を大きめに落とすなど現物合わせで調整していますがなかなかの仕上がりだと思います。
棚受け金具の色が無効は茶色でこっちは白...ダイソーに在庫がありませんでした。(最近在庫が復活していたので、気が向いたらどちらかの色に統一しようかと思います)
5kgを超えるものを壁に取り付けようと思うと結構大変です。
壁に直接ネジを打ってしまっても良いのですが、都合の良い場所に柱が通っているとも限りません。
こんな時に「かけまくり」は便利なのでよく使っています。
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