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MD(ミニディスク)の曲をMP3に変換しました

FR-N7NX

2022年9月、「MDに録音された音楽をMP3に変換したい」を実行に移しました。

MDをMP3に変換するにはパソコンへ音声入力して取り込むという方法もありますが、MP3変換機能が付いたONKYOのMDミニコンポ「FR-N7NX」を利用しました。

FR-N7NXには「USB(MP3)」に録音という機能が搭載されているので、ボタンを1つ押すだけでMP3に変換してくれます。

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MDをMP3化する方法

なるべく手間と時間をかけずにMP3化できる方法がないかと探してみたところ、MD末期には各社からMP3化を考慮した製品が販売されていたようです。

SONY MZ-RH1

ソニー製のポータブルMDプレーヤーです。

SONY Hi-MDウォークマン MZ-RH1
SONY Hi-MDウォークマン MZ-RH1


パソコンにMZ-RH1をUSB接続することで、直接パソコンに取り込めるようです。
しかも取り込み速度が早い。

MZ-RH1と付属ソフトのSonic Stage 3.4を使うと、1枚のMDをパソコンにダビングするのに10~15分程度しかかからない。パソコンに取り込まれた音声ファイルの形式は、元のMD上にSPモードで録音されている場合はATRAC3plus 256kbpsに変換され、LPモードやLP4モードの場合はそのままの形式で取り込まれる。また、それぞれの形式をWAVEファイルに変換することもできる(手動でも自動でも)。

スタパ齋藤の「週刊スタパトロニクスmobile」 もちろん買ったヨ!! ソニーのHi-MDウォークマン「MZ-RH1」

参照した記事だと直接MP3には変換できないように書いてありますが、他のサイトにはできるという記述がありました。ソフトウェアのバージョンが上がって、直接MP3に変換できるようになったものと思われます。
残念ながらMZ-RH1を持っていないので詳細は不明です。

中古市場では高騰してるため手が出ないなと思いましたが、MD取り込み後に売ってしまえば良いのかもしれません。
故障さえしなければ、購入時と同じくらいの価格で売れる可能性もあります。

ただ、MDは事実上終了したメディアであり、MZ-RH1の価格高騰の理由は「PCへの取り込み機能」によるものと思われます。手持ちのMDをすべてPCに取り込んでしまえば、ほとんどの人にとってMZ-RH1は不要なものとなるかもしれません。MDユーザー全員(PCに取り込みたいと思っている人全員)がPCに取り込んでしまったら、需要(価格)は下がってくるのではないかと思ってます。

年月が経過して故障によりMZ-RH1の絶対数が減ってしまい、さらなる高騰が無いとも言い切れませんが...

RD-M2 memory Clavia

MDラジカセです。

JVCケンウッド RD-M2 memory Clavia
CD-MDメモリーポータブルシステムRD-M2製品情報 | JVC

MDで再生している音声から、本体のUSBポートに接続したUSBメモリにMP3ファイルを作成してくれます。ダビング先がUSBメモリ(MP3)になっただけなので、操作はとても簡単そうです。

さらにMDに保存されているタイトルをMP3のファイル名にしてくれるそうな。MDにきちんとタイトルを入力していたならとても便利ですね。

利用してみてありがたかったのは、RD-M2ではMDの各トラックにつけたタイトル情報をファイル名として引き継いでくれたところ。MDコンポのスクロール画面を睨みながらタイトルを打ち直す必要が無いのは便利である。

手元に残った昔のMDを救出せよ! パソコンに移す方法を探してみた – AV Watch

MDからMP3への変換(録音)には、MDを再生する必要があるため実時間が掛かります。

この記事でMDからUSB(MP3)へのダビングができるミニコンポが、オンキヨーからも発売されていることを知りました。

ONKYO FRシリーズ

機種名発売日PDF
FR-N7FX(X-N7FX)2008/9/12説明書
FR-N9FX(X-N9FX)2008/12/15説明書
FR-N7SX(X-N7SX)2009/09/05説明書
FR-N9SX(X-N9SX)2009/09/05説明書
FR-N7EX(X-N7EX)2010/06/30説明書
FR-N9EX(X-N9EX)2010/07/10説明書
FR-N7NX(X-N7NX)2011/06/24説明書
FR-N9NX(X-N9NX)2011/08/13説明書
FR-N7XX(X-N7XX)2012/06説明書
※ONKYOのサイトがリニューアルされたため、旧製品の情報閲覧及び説明書のダウンロードができなくなりました

オンキヨーからは数年にわたって、MD→MP3ダビング機能のついたミニコンポが発売されていました。

上記の一覧表がMP3ダビングに対応している機種です。※購入する場合は説明書でMP3ダビング機能が付いていることを確認してください

機種が豊富なおかげか、中古市場にも頻繁に物がでてきます。
ということでFRシリーズを買うことにしました。

結果的に手に入れることができたのはFR-N7NXです。
中古ですし古いものなので程度はそれなりです...

ちなみに購入したものにはリモコンが付いていません。単純なMP3化が目的であればリモコンは不要です。

ONKYO FR-N7NX
オーディオ&ビジュアル製品情報:FRシリーズ>X-N7NX(D)

FR-N7NXでMDをMP3に変換

FR-N7NXを使用してMDをMP3に変換する方法です。

USBメモリについて

FR-N7NX USBメモリーについてのご注意

「USBメモリのフォーマットはFAT16またはFAT32の32k以下のクラスタサイズに対応しています。」とのこと。

僕は16GBのUSBメモリをFAT32でフォーマットして使っています。よほど書き込み速度が遅いものでなければ、適当なもので良いと思います。

ビットレートについて

FR-N7NXで選択できるビットレートは「96kbps」「128kbps」「192kbps」の3つです。ビットレートを高くすれば、音質は良くなりますがMP3のファイルサイズが大きくなります。

音質重視で「192kbps」としました。

ビットレートの変更は本体のボタンで操作できます。

FR-N7NX MP3録音時のビットレートの変更方法

MP3ダビングの操作手順

1.USBメモリを取り付ける
2.MDを挿入し、入力をMDにする(MDが再生できる状態)
3.「USB●REC」ボタンを押す

USBメモリとMDをセットしたら、ボタンを1つ押すだけです。するとMDの再生とUSBメモリへの録音が開始されます。

FR-N7NX MDからMP3変換

あとは放置すればMD内のすべての曲がMP3化されます。
途中で録音を止める場合は「USB■」ボタンを押してください。

USBメモリの中身

1回のダビングごと(MDごと)にフォルダが作成されます。
“MDREC001″,”MDREC002″,”MDREC003″といったように連番が付与されます。

FR-N7NXでMDをMP3に変換した際のUSBメモリ内のフォルダ

フォルダを開くとMP3ファイルが入っています。

FR-N7NXでMDをMP3に変換した際のUSBメモリ内のMP3ファイル

MP3のファイル名にも連番が付けられています。

残念ながらMDのTOC情報はMP3ファイルには反映されません。

MP3変換作業を終えて

僕が使用していたFR-N7NXはMDスロットが不調気味だったため、最後まで壊れてくれるなと祈りながらの作業でした。MDの挿入と取り出し(イジェクト)を丁寧におこなうことで事なきを得ましたが、古い機器を使用する以上こういったリスクもあります。

MDを再生しながらの変換になるので、なつかしさに浸りながらの作業でもありました。

1996年から2002年ごろまでのSt.GIGAを録音したMDが残っていたのがとくによかったです。MEGAHIT20,J-HIT20,シングル直行便など...なんとも懐かしス。

それはさておき、MP3の音質の感想なんかをまとめておきます。

MP3プレーヤーが音質補間してくれてる影響もあるだろうけど普通に聞けるレベルです。

カーオーディオ(ナビ)で再生してみてもいい感じです。

FR-N7Xで設定できるMP3の最大ビットレートは192kbpsだけど、MDはもともとが圧縮音源なので十分かなと思います。

MDプレーヤーを持っているという方は、パソコンにUSBオーディオインターフェースを接続して取り込む、音声キャプチャーユニットを購入するという方法でも良いかと思います。

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