大事MANと言えば「それが大事」の一発屋。確かにそうでしょう。でも大事MANはそれだけじゃないよってことを思い出を交えつつ、各アルバムで2曲ずつおすすめソングをあげてみようと思います。
夏を待つ理由
1992年7月1日発売
【夏を待つ理由】
- Say Yah!!
- ゆるぎない幸せのカタチ
- Bye-Love
- 砂に消えた恋
- 夏を待つ理由
- いなせでいこうよ!!
- 今年もお見事ワイハの衆
- 下町 My Favorite Sister
- ちょっとづつ不本意な青春
- 人情MAN
- 荒波のうた
3枚目のアルバムから紹介するのは順番としてはおかしいですね。でも一番最初に買ったアルバムであり、一番思い入れが強いのでこちらから紹介させてもらいます。
てっきり「それが大事」も収録されているもんだと思って買いました。3rdアルバムだってことすら知らず。
ことの次第は...
まず「それが大事」のシングルが発売されたのが1991年8月25日。発売直後は特にヒットの兆しも見られず静かなままでした。
その後「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」のテーマソングに採用されて、年末からブレークしました。wikiによると、1991年12月30日から翌年1月27日まで、連続して週間チャート1位だったそうです。
そして「夏を待つ理由」が発売されたのは1992年7月1日。大ヒット後、最初のアルバム発売です。「それが大事」も収録されてると思いますよね...
はい、入っていませんでした。1991年9月1日に発売された2ndアルバム「これも大事」にすでに収録されてました。
しくじった、と思いながらも「夏を待つ理由」を聴いてみると、「これはいい、夏にぴったりだ」って海に行くときなんかもカーステレオでかけてました。
このアルバムが「僕の思う一番大事MANらしいアルバム」です。
11曲入っているけど、6曲目の「いなせでいこうよ!!」には歌詞はありません。そしてこの曲だけ作曲者がギターの山田哲生氏になっています。
全体的にノリで聞くアルバムですが変化に富んでます。ノリノリからバラード調、そしてコミックソング調と忙しいです。音の作り方が好きで今でも時々聞いています。大事MANはバンドとして、ちゃんとしていたっていうのが良くわかるアルバムです。
さんざん聞いたので、どの曲もいいんだけどノリで『Bye-Love』と『砂に消えた恋』かな。
大事な気持
1991年1月25日発売
【大事な気持】
- お別れにCry On
- 何だっつんだSummer
- 日本一のオッペケレディー
- 一日たりとも恋は欠かさず
- 明日は晴れるから
- GO-GOバレンシア
- 泣きそうな空に
- Mo-Rio
- 強引 Love Again
- 今一番 大事な人
- 出さずのLove Letter
売れる要素をまったく感じさせないジャケット。
目を引くのは8曲目の『Mo-Rio』ですよね。同郷の森尾由美さんの応援歌で、森尾さんが「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」を卒業するときに、大事MANがビデオメッセージで登場して曲が流れました。森尾さん自身は、自分が曲のモデルになっていたことを知らなかったと言ってました。
当時、このシーンを見た覚えがあるのですが、あれなんだったんでしょうね? しかもこれがメジャーデビュー曲っていうのもすごい。しかも誰にも、モデル本人にも知られていないっていう...
このアルバムでの2曲は『お別れにCry On』と『一日たりとも恋は欠かさず』です。『一日たりとも恋は欠かさず』はライブだと振付が用意されています。
なんだかんだ言って、僕は結構好きアルバムなんだけど売れないでしょうね。現に売れてなかったし...
これも大事
1991年9月1日発売
【これも大事】
- Birthday Time
- 青春の弱点
- クレアによせて
- この恋は終わらない
- 愛しい人と逢える時
- それが大事
- これが最後のLove
- Autumn Avenueを君と
- 本来・婚礼・一生問題
- For My Parents
大ヒット曲「それが大事」が収録されたアルバムです。「それが大事」のシングル買っちゃったけど、やまかつTVからのヒットで知ったわけだから、その時には「これも大事」も発売されているわけでして。シングル買う必要なかったっていうね。
「Birthday Time」はGonna Be Funというバンドに「Birthday Party」としてカバーされています。Gonna Be Funのボーカルは、ともさか りえさんです。テレビ番組「ポンキッキーズ」で流れていたので、こちらの方が心に残っている人は多いのかな。つか、原曲知らないだろうな。
『Birthday Time』と言いたいところですが『これが最後のLove』と『For My Parents』です。
『これが最後のLove』はおもしろい曲です。恋する人への応援歌なんだけど、言い回しが独特で曲調とともに印象に残ります。
『For My Parents』は親に向けた曲で「ありがとうくらいしか言葉にできない」っていう歌詞が泣かせます。
『それが大事』は大事じゃないのかよ、という選曲になりました...
虹のわたり方
1993年3月21日発売
【虹のわたり方】
- キボウ
- Birthday Time (ニューヴァージョン)
- 気持ちのメロディー
- 愛と勇気のMerry X’mas
- 明日は晴れるから (ニューヴァージョン)
- 花嫁は何故泣くの
- 待っている時は電話もこない
- 流星に夢をかかげて
- ゆるぎない幸せのカタチ (ニューヴァージョン)
- 愛しい人と逢える時 (ニューヴァージョン)
ニューヴァージョン、オンパレードです。発売を急いだのか、はたまた曲が産み出せなかったのか。これに合わせてミュージックビデオが発売されるなど、まだまだ「それが大事」の余韻で踏ん張っています。どれくらい売れたのかは知る由もありませんが。
全体的に静かです。勢いと一緒でちょっとさびしい、大事MANらしくないです。
もう『キボウ』一択です。いろんな意味でキボウです。ファミリーマートのCMに使われていました。
FOR THE KIDS
1993年7月21日発売
【FOR THE KIDS】
- キボウ (お立ち台MIX)
- 賽は投げられた
- もしかすっとナンセンス
- Bye-Love
- おやじと話す
- 愛と勇気のMerry X’mas
- キボウ (FOR THE KIDS)
ベストアルバム的な位置づけなんだけど、他のアルバムに収録されていない曲もあるので入れておきます
ミニアルバムですけど、これはいいですね。『賽は投げられた』と『もしかすっとナンセンス』は名曲です。どちらもアニメのテーマ曲です。
『もしかすっとナンセンス』は「南国少年パプワくん」のエンディングテーマだったんだけど、「もしかすっと 人生自体 ナンセンスなのかもしんないよ」って子供向け番組なのに考えさせられる。よくこの歌を採用したよね。パプワくんを見てた人にはきっと心に残っていることでしょう。
きれいな花を咲かせましょう
1994年3月21日発売
【きれいな花を咲かせましょう】
- 前々から Yeah! Yeah! Yeah!
- 愛に限界はない
- U子〜昭和61年〜
- 10年経った
- ひまわりが咲いた
- 確実に君を愛してる
- きれいな花を咲かせましょう
- 「出来ない」なんてないっ!!
- 持たない人
- 青春の隣に君がいて
- 時間が足りない (BONUS TRACK)
このアルバムから音が変わった気がします。当時、僕が好きだった大事MANは終わりをつげたと感じたことを覚えています。アルバムの出来が悪いというわけではないけど、好みの作品では無くなったということです。
それでもいい歌うたってます。『愛に限界はない』と『きれいな花を咲かせましょう』がいいですね。シングルカットされている『時間が足りない』もいいけど、この2曲かな。
SOS BATSU
1995年4月21日発売
【SOS BATSU】
- 本当なら
- どれがそう これがそう
- 君のために星が降るよ
- PERFECT INNOCENCE 〜小さな光〜
- もうそろそろ
- 幸せな日々
- 月になれ 空になれ
- 雪
- 大丈夫 All Right
- 愛が見える 〜I Feel Your Love〜
アルバムタイトルは「エス・オー・エス・バツ」って読みます。助けを求めたけど、もうダメってこと?
事実、このアルバムで大事MANブラザーズバンドは活動を終えています。
過去の大事MANとは完全に別物ですが、『幸せな日々』名曲です。これだけでも聞いてくれって感じです。
BEST SINGLES
1996年9月10日
【BEST SINGLES】
- それが大事
- Bye-Love
- 愛と勇気のMerry X’mas
- もしかすっとナンセンス
- キボウ
- 賽は投げられた
- 10年経った
- 時間が足りない
- きれいな花を咲かせましょう
- 確実に君を愛してる
- ここからのMessage
- 愛が見える
- 最後の勇気
- それが大事(カラオケ)
ベストアルバムは数枚出ていますが、これ1枚だけ持っています。買った理由は、『最後の勇気』が収録されているから。これは大事MANの最後のシングルCD曲です。いずれアルバムを買うからとシングルは買っていませんでした。
立川俊之
大事MANブラザーズバンドは一発屋と呼ばれるのは仕方がないとしても、いい歌いっぱいあると思うんだけどな。2曲ずつあげると言いつつ、1曲しか思いつかないアルバムもありましたが...
機会があったら聞いてみて欲しいです。何か聞けるところがあるといいんだけど。
いま、大事MANの元ボーカルの立川俊之さんは一人で音楽活動をされています。「大事MANブラザーズ 立川俊之」という名義でメジャー再デビューしました。
『神様は手を抜かない』は『それが大事』に対するアンサーソングです。「負けてもいい、投げ出してもいい、信じ抜けないこともあるだろう」という歌詞ですが、神様は見てるから努力は報われるよって歌です。
しくじり先生では「歌で伝えたいことがない」とまで言い切った立川さん。
今後はどんな歌を届けてくれるのでしょうか。乞うご期待!
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