エリシオンの電動格納ドアミラーが故障したので応急処置をしてみた

エリシオンの電動格納ドアミラーが故障しました。モーターが回りっぱなしになって、うるさいのでコネクターを抜いて応急処置をしました。

エリシオン電動格納ドアミラー故障

ドアミラーの「折りたたみができなくなる」という故障が発生しました。

普段、ドアミラーを格納することはしないので、動かさないから故障はしないものと思っていました。

しかし、ある朝エンジンをかけると、「うぃ～～ん・・・」と運転席側のドアミラーから異音が．．．

しかも鳴りやみません。

モーターが回り続けています。

エリシオンの電動格納ドアミラーの故障は多いみたいで、ネットにも情報がたくさんあります。モーターユニットを取り寄せて、自分で交換している方もいらっしゃるようです。

デーラー修理の費用は？

部品代、工賃込みで17,000円ほどかかります。

なぜ知っているかって？

以前、助手席側が壊れてデーラーで修理したからです。

この時は、折りたたんだ状態で動かなくなりました。手でミラーを戻すことで運転に支障はありませんでしたが、モーターの音がうるさくて速攻で修理に出しました。

修理後、運転席側も壊れると嫌なので格納はしないようにしてきました。にも関わらず運転席側も故障．．．

構造に問題があるんじゃないかと思います。

もうすぐ車を乗り換える予定なので、今更17,000円を払いたくはありません。動かなくても下取り価格には影響が無いことも車屋さんに確認しました。

そこで異音の発生源である、モーターを止めるという応急処置を施すことにしました。

応急処置の方法

ドアミラーへの電力を切ってしまえばモーターは止まります。

配線を切断する、カプラー（コネクター）を抜く、ヒューズを抜くと方法はいくつかあります。ただし、カプラーやヒューズを抜いてしまうと、モーターと同時にいくらかの機能も停止してしまいます。

モーターの配線だけを切断すれば目的は達成されますが、下取りに出す車なのでなるべく穏やかに済ませたいと思います。

格納が動くように修理するには、モーターユニットごと交換するしかないので、配線を切断しても問題ないと言えばないです。（切った配線ごと交換することになります）

ということで、「モーターの配線だけをカプラーから抜く」という作業を行うことにします。

ドア内張りの剥がし方

ドアミラーの配線をさわるためにドアの内張りを外す必要があります。

ネジの位置

内張りを外すには、まず5本のネジを外す必要があります。目隠しされているので、直接ネジを見ることはできません。

次の画像の青丸の部分にネジが隠れています。

A,B,Cの順で説明します。

A.ドアノブ奥のネジ

まず目隠しを外します。青丸のところが爪になっているので、マイナスドライバーで左から右へ押してあげると外れます。

目隠し板が外れると、2本の＋ネジがあらわれます。簡単に外せます。

B.肘掛のネジ

肘掛を上からのぞいたところです。次の画像はすでに目隠し板が外してあります。

ゴム素材の板が載せてあるだけなので、マイナスドライバーなどで端から浮かせて外します。ここのネジも簡単に外せます。

C.ドアグリップ

まず、ドアグリップのカバーを外す必要があります。下から見ると切り欠き（赤矢印のところ）があるので、内張り剥がしを突っ込んで外しましょう。

ネジは2ヶ所（青丸）です。難関は下のネジです。

すごく奥まったところに付いているので、軸が長いプラスドライバーでないと届きません。そして先端が磁石になっているものが必要です。

ネジは2本とも同じものなので、まずは上を抜いて感触を確かめてください。

下側が難関というのにはふたつの理由があります。

ひとつは先ほど記載した、奥まったところにあるということ。そしてもうひとつは、ネジを落下させる恐れがあるということです。厄介なことに穴が開いています。

次の画像は何をしているかというと、ネジが落ちないように穴をふさいでいるのです。この状態でドライバーを突っ込んで、磁力でネジを引っ張り出しました。

磁力の強いドライバーがあれば大丈夫かも知れませんが、細心の注意を払ってネジを取り出してください。

内張りを剥がします

下の方から内張り剥がしを突っ込んで浮かしていきます。そんなに力はいりませんが、「バキバキ」音が出るので不安になるかも知れません。手が入るだけ浮かせたら、あとは手を突っ込んで外してきます。ドアの周り全体が浮くように外します。

上部は窓枠にひっかけるようになっているので、少し内張りを上に持ち上げると外せます。

カプラーと端子の処理

次の画像は内張りとドアの隙間を上から覗いたところです。見えているカプラーがドアミラーから伸びている配線です。このカプラーを抜きます。

右手で内張りを持って、左手でカプラを抜きます。

内張りにいくつか配線がつながっていますが、ドアミラーのカプラー以外はいっさい外しませんでした。

カプラーを抜いた後、内張りは窓枠にひっかけておきました。

カプラーからモーターの端子を抜く

カラフルな配線が見えていますが、白と黒がモーターの配線です。

このカプラーを抜けば、格納モーターは止まります。ですが、ウインカー,リモコンミラーも止まってしまいます。

端子を抜く前にカプラーのロックを解除しましょう。赤矢印のところをマイナスドライバーでこじってやれば外れます。

白と黒の配線を抜きました。カプラーから端子を抜くときは、専用の道具があると簡単なようですが、先端のとがったピンセットで代用しました。

抜いた配線をビニールテープでまとめました。
まとめる際、2本の線がショートしないようにしてください。
1本ずつ絶縁してからまとめましょう。

参考にさせていただいたサイト

・配線コム-「カプラーの知識」

カプラーの中で、どのように端子がロックされているのかを知ることができます。

・エリシオンのドアミラー修理 : miunotitiのblog

安全ピンを使ってカプラーから端子を抜いている様子が載っています。

まとめ

僕はこれ以上お金をかけたくなかったので、このような対応をしました。

喜んで良いことなのか、エリシオンのドアミラー故障の情報はネットで沢山みつかります。中古のドアミラーを購入して、モーターユニットを移植されている方もいらっしゃいました。

自分で内装剥がしができるとカーナビの取り付けなどもできるようになります。エリシオンはすでに生産終了していることもあって、おそらくそれなりに古くなっていると思います。練習のつもりで思い切って自分で修理してみるのも良いのではないでしょうか？

故障するとモーター音が鳴りっぱなしになるのであせりますが、落ち着いて使用状況やお財布状況に合わせて対処していただければと思います。