ホームシアター用に液晶プロジェクター「EB-W05」を購入しました。
100インチ以下のスクリーンで利用するなら、安価で十分な画質だと思います。
ただし欠点もあるので、その辺りも含めながらレビューしてみたいと思います。
EB-W05を選んだ理由
DLPプロジェクターの方が選択肢が多いのですが、あえて液晶プロジェクターであるEB-W05にしました。
「カラーブレーキングノイズ」が苦手なのでDLP方式は選べないと言ったほうが良いかもしれません。
ただし、最近のDLPプロジェクターは処理能力が向上して目立たなくなっているそうなので、機会があったら試してみたいところです。
液晶プロジェクターとなると、実質的にエプソン一択となってしまいます。
ということで、まずはエプソンのラインナップの中から手が届きそうな(10万円以下)製品をピックアップします。(手は届きませんが4k対応製品も1台入れておきます)
その中から、性能,使用頻度などを考慮して決定します。
EB-S05 | EB-W05 | EH-TW650 | EH-TW7100 | |
---|---|---|---|---|
実売価格 | 4万円前後 | 6万円前後 | 9万円前後 | 新製品 |
方式 | 3LCD | 3LCD | 3LCD | 3LCD |
解像度 | SVGA | WXGA | Full HD | 4K相当 |
アスペクト比 | 4:3 | 16:10 | 16:9 | 16:9 |
明るさ | 3,200lm | 3,300lm | 3,100lm | 3,000lm |
騒音レベル | ? | 28dB | 28dB | 24dB |
レンズシフト | なし | なし | なし | 上下左右 |
サイズ | W:302mm D:234mm H:77mm |
W:302mm D:234mm H:77mm |
W:302mm D:249mm H:87mm |
W:410mm D:310mm H:157mm |
質量 | 約2.4kg | 約2.5kg | 約2.7kg | 約6.9kg |
※明るさは最大値,騒音レベルは最小値
EB-S05は安くて入門機として良さそうですが、解像度が800×600でアスペクト比も4:3とPCプロジェクター寄りになっています。
それでもDVDの解像度は、720×480程度なので解像度的には足りなくはないですね。
EB-S05だとちょっと物足りない、EH-TW650だとちょっとお値段が...
ということで、最終的に決定したのはEB-W05です。
EB-W05はアスペクト比16:10なWXGAという解像度から見ても、メインはPC(ビジネス)用でしょう。
シアター専用ならEH-TW650を選ぶべきだなとは思います。
とはいえ、毎日使うとは思えないし、価格と使用頻度からEB-W05で妥協しました。
EB-W05レビュー
はい、EB-W05を6万円程度で購入いたしました。
さっそく箱から取り出します。
EB-W05本体です。
レンズのシャッター開けてます。
横幅30cm程度です。
約2.5kgと決して重い製品ではありませんが、持ち上げるとずっしり来ます。
天吊りするならしっかりと固定しなければなりません。
背面の端子類と上面のボタンです。
入力端子は以下の通りです。
USB-A(無線LANユニット,書画カメラ等接続)
USB-B(PCと接続)
音声入力(白,赤)
ビデオ(黄)
コンピューター(VGA端子 D-SUB15ピン)
HDMI
画像には写っていませんが、背面の右手方向にスピーカーが付いています。音質は期待できませんが、DVDプレーヤーとEB-W05があれば視聴環境が整います。
リモコンが付属しているし、天吊りすることを考えると本体のボタンを使うことは無さそうです。
EB-W05の付属品です。
リモコン(単三電池2本)
電源ケーブル
VGAケーブル
簡単操作ガイド等
Document CD-ROM
無線LANユニット固定用ガイド
HDMIケーブルは付属しませんが、短いHDMIケーブルが付いてきたところで使い道は無さそうなので、別途用意で良いと思います。
画質について
現在、およそ80インチワイドスクリーンのサイズで投影しています。
普通に綺麗です。
ぼやけたりもしません。
画質は価格に見合ったものだと思いますが、台形補正については注意が必要です。
台形補正について
台形補正は便利な機能です。
でも画質を最良な状態に保ちたいなら、「台形補正は使わないようにしたい」ところです。
次の画像はスクリーンに対して斜めにプロジェクターを設置した様子です。
左右方向の台形補正を掛けています。
部屋を暗くして映像を流します。
映像の周りにうっすら光の枠が見えています。
この光の枠が本来映像が映し出されるエリアです。
EB-W05にはレンズシフト機能が付いていないので、台形補正はデジタル処理で行われます。
映像を縮小しながら長方形に表示されるように調整しているのです。
つまりプロジェクターの一部しか使っていないということになります。
結果として映像の解像度がグッと落ちてしまいます。
次の画像は台形補正は掛かっていないものです。
台形補正を使わなければシャキッと映ります。
プロジェクターのアスペクト比は16:10で、BDは16:9なので上下に帯ができてしまいますが均一なものなので気になりません。
もしスクリーンの正面にプロジェクターを設置できないなら、レンズシフトが付いたもの、それが無理なら少しでも解像度の高いものを選ぶべきだと感じました。
明るさについて
部屋を真っ暗にしなくても見えます。
照明がプロジェクターの後方に配置されていれば、点けたままでも問題なさそうです。
次の画像は照明を点灯した状態のものです。
僕の部屋はプロジェクターの斜め前方に照明があるので、点灯すると照明の光が邪魔になります。それでも画面が見えなくなることはありません。
会議室のように前方だけ照明がオフにできると良いんだけど...
騒音について
ファンの音が結構うるさいです。
「フォー!」ってうなってます。
表現が難しいけど、静かな掃除機くらいの音が出ます。
ライブ物など常時音が流れているものがソースなら、気にならないというか映像と音楽に集中してしまうのでファンの存在を忘れることができます。
しかし、これが静かな映画を観たりすると...うるさいです。
天吊りにしているのでプロジェクターは頭上にあるんですが、それでもかなり気になります。
エコモード
まったく音が無くなるということはありませんが、エコモードにするとウソのように静かになります。
多少明るさも落ちますが、部屋を暗くしていれば問題は無いです。
我が家の場合は、常時エコモードになりそうです。
まとめ
EB-W05は天吊りで使用しています。
天吊り金具や設置に関しては別記事にまとめたいと思います。
EB-W05の画質には満足していますが、レンズシフトはできるならあったほうが良いです。
レンズシフトがあれば設置性が格段に上がります。
エプソンのプロジェクター紹介サイトを見ると、EB-W05はビジネス用とシアター用の両ページに掲載されています。
ほどほどの価格で、そこそこ使えるという中間的なポジションなんでしょう。
設置さえうまくできれば、EB-W05のコスパは高いと思います。
レンズシフトが必要ならEH-TW7100かな?
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