PC版の「OutRun 2006: Coast 2 Coast」をWindows11でプレイできるように設定します。
目指すのはハンコンでの快適なプレイ環境です。
OutRun2006Tweaks,テクスチャーパック,サウンドパッチの導入を解説します。
ハンコンはThrustmaster T300RSを使用します。
所有のOutRun2006について
Windows版は日本では発売されなかったので海外版を購入しました。
紙パッケージのCD2枚組です。
他にDVD版,Steam版のOutRun2006C2Cがあるようですが、基本的には同様の設定をすれば良いとのことです。
OutRun2006のインストール
インストールするPC(Core i9+RTX3080)はWindows11 Homeです。
CDをドライブにセットして普通にインストールできました。
ただし、OutRun2006の起動はできません。
コピーチェックのためにCDを利用したセキュリティロックが掛かっているのですが、現在のPCではそのセキュリティロックを正常に解除することができません…
Steam版ならメディアチェックが入らないと思われるので起動できそうですがどうなんでしょう?
OutRun2006Tweaksの導入
これは必須です。
現在のWindowsで動作するように有志の手によりパッチの開発がされています。
ただ動作するだけでなく4K解像度や120Hzなどへの対応もできるようになっています。
「Outrun 2 FXT 2.5」というパッチもありますが、今は「OutRun2006Tweaks」を利用させてもらっています。
OutRun2006Tweaksこの時点での最新版はv0.6.1です。
上記サイトを開いてスクロールすると「OutRun2006Tweaks-0.6.1.zip」が見つかると思います。
「Asetts」の欄にあります。
“OutRun2006Tweaks-0.6.1.zip”を解凍して抽出されたファイルを、OutRun2006がインストールされたフォルダ(”OR2006C2C.EXE”があるフォルダ)にコピーします。
まずはこれでOK
これでOutRun2006の起動はできるはずです。
CDやDVDのセキュリティチェックも回避されます。
高解像度テクスチャーの導入
高解像度モニターでプレイする場合、メーターなどのオブジェクトがぼやけて表示されることがあります。
当時のモニターの解像度であれば問題はなかったのですが、4Kモニターなどで表示すると画像が引き延ばされるためぼやけてしまいます。
それらの画像を置き換えるための高解像度テクスチャーも有志の手により作成されています。
OutRun2006Tweaksの説明文によるとテクスチャーパックは以下ページにあるようです。
↑ページを開いたら、最新版は...
以下のページあるとのことなので移動します。
OutRun2006Tweaksのダウンロードと同じ方法なのですが、「Asetts」が閉じている場合は「Asetts」をクリックして開いてください。
この時点での最新版は「v0.24.10.d」でした。
ダウンロードした”OR2-HD-GUI-v0.24.10d.zip”を解凍すると”textures”というフォルダが入っています。
この”textures”をフォルダごとOutRun2006のインストールフォルダに入れます。
参考(家のPCだと以下ようになります)
“C:\Program Files (x86)\Sega\OutRun2006 Coast 2 Coast\textures\”
このテクスチャーパックではUIのボタン表記がXBOXコントローラー準拠になっています。
プレイステーションやキーボード表記へ変更したい場合はテクスチャーパックをダウンロードしたページの「Notes」に記載してあるURLからダウンロードして置き換えてください。
テクスチャーパック導入の効果
4Kでプレイした際のスクリーンショットで比較します。
テクスチャーパック導入前
テクスチャーパック導入後
画像をクリックしていただくと4K画像が開きます。(ファイルサイズは1.3MB程度です)
次の画像はメーター部分を切り抜いたものです。
メーターの画像は切り抜いただけで拡大縮小はしていません。
テクスチャーパック導入前
テクスチャーパック導入後
格段に美しくなります。
それでもやっぱりオリジナルの方がいいなと感じた方はテクスチャーパックを削除すれば元に戻ります。
サウンド修正パッチ
「Rush a Difficulty」の最初の2秒が欠落しているそうで、それを修正するためのパッチです。
気にならなければスルーしても良いでしょう。
正直、よく分かりません…
↓サウンド修正パッチの直接リンクです。
上記リンクは”https://github.com/emoose/OutRun2006Tweaks/releases“に記載されているものです。
サウンドパッチ導入手順
1.ダウンロードした”OutRun2006Tweaks-SoundtrackFix-1.0.zip”を解凍する
2.解凍したファイルをOutRun2006のインストールフォルダに入れる。
※”README.txt”は説明書なのでフォルダに入れる必要はありません
3.”SoundtrackFix.bat”を実行する
修正されるのは”Sound\14_Rush_a_Difficulty_1989.ogg”ファイルです。
正常に修正された場合の”14_Rush_a_Difficulty_1989.ogg”のファイルサイズは3,447,457 バイトになります。
また修正前のファイルは”Sound\Backup\”フォルダにコピーが残されます。
これでパッチ関係の作業は終了です。
“OutRun2006Tweaks.ini”の編集
“OutRun2006Tweaks.ini”はOutRun2006Tweaksの設定ファイルです。
この作業は必要に応じておこなうものなので必須の作業ではありません。
ですが、とても重要なファイルなので一度目を通しておくと良いでしょう。
テキストファイルですのでメモ帳で開くことができます。
ハンコン(T300RS)を使用する場合はステアリングのデッドゾーンを調整しておいた方が遊びやすくなると思います。
以下の行を変更しました。
デフォルトは”0.2″(20%)です。
Thrustmaster T300RSの設定
これもお好みで設定してください。
T300RSのプロパティにて以下を設定しました。
「Rotation/Angle」(ステアリング回転角)を270°
「Auto-Center Settings」を「by the wheel」にセットして50%
「Auto-Center Settings」はステアリングを自動的に中央に戻すものです。
昔で言うところの「ゴムフォース」ですね...
Outrun2006のFFBでセンタリングできると良いのですが、機能そのものが無いのか、設定次第でできるのかも分からないので上記のようにしています。
ではOutrun2006を起動しましょう!
Outrun2006起動後の設定
ハンコンを接続した状態でOutrun2006を起動すると…常にメニューの移動ボタンが押された状態になっているのではないでしょうか?
※勝手にメニューが移動してしまう状態のこと
問題なければ読み飛ばしてください。
コントローラー設定で「MENU Up/Down Axis」を「Unassigned」(未割当)にしてやることで解決します。
コントローラーの設定画面を開きます。
キーボードで操作します。
カーソルが勝手に移動していくので、タイミングを合わせてエンターキーを押して該当の画面まで進めます。
“Thrustmaster T300RS”の設定画面までたどり着いたら、「MENU Up/Down Axis」の欄でエンターキーを押します。
次いで「Backspace」キーを押すと「MENU Up/Down Axis」の欄が「Unassigned」になります。
これでカーソルが停止したはずです。
引き続き「Accelerate Axis」「Steering Axis」などを設定していきます。
これで、おおよそ楽しめるようになったかと思います。
思う存分走りましょう!
まとめ
もともとが古いゲームなので現代のPCなら4Kでも余裕です。
シーケンシャルシフトも使えるように設定したのでアーケード感覚でプレイできるようになりました。
シーケンシャルシフトは↓これです。
今、この時代になってこんな風にプレイできるようになるなんて思いもしなかった。
有志の方々には感謝です。
最後に…
自分用のメモとして残しておくための記事です。
「同じようにやったのに上手くいかなかった」などのお問い合わせを受けても返答できない場合もございます。
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